○婦人科で行われる検査

・膣鏡診

膣鏡を使って行う婦人科の基本的な診断検査法です。

膣鏡を膣内に挿入して膣腔を開大し、子宮膣部を露出して膣壁、外子宮口

などの性状を視診します。

必要に応じて頚管分泌物や膣内容物を採取し、培養、塗抹、検鏡等を行い

ます。

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・内診

内診は婦人科のなかで最も基本となる触診法です。

膣内に指を挿入し、同時に反対の手を腹壁上に当てて、双合的に内診を行

うので「双合診」ともいいます。

検査目的に応じ、「直腸診」をすることもあります。

検査に際しては、腹壁を十分に弛緩させることが大切です。

 

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・クラミジア抗原検査

性病の一つであるクラミジア感染症は、非淋菌性尿道炎、直腸炎、卵管炎、

子宮頚管炎を引き起こすことがあります。

検査法の一つとしては、綿棒などで膣壁や子宮頚管から分泌物を採取し、ク

 ラミジアの抗原検出を行います。

 

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・経膣超音波検査

専用の細長い超音波ブローブ(探触子)を膣に挿入し、子宮、卵巣の状態を

モニタ画面から観察する方法です。

子宮に近接して描出するので、高画質で鮮明な断層像が得られます。 排尿

してから行います。

妊娠の有無・状態、子宮・卵巣の異常(腫れなど)を調べることができます。

 

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・経腹超音波検査

超音波のプローブを腹壁上に当てながら行われる検査法。

妊娠中期以降の赤ちゃんの発育状況や、子宮、卵巣の状態が広い範囲にわ

たって描出できます。

必要に応じて、膀胱に尿をためて検査します。

 

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・子宮体癌検査(細胞診)

子宮内腔に採取用器具を挿入して、目的の細胞を採取し、その細胞を塗

抹、染色、鏡検します。

採取器具はブラシなどがつかわれます。

日常的に行われる検査で、癌以外の細胞の異常も調べることができます。

 

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・子宮頚癌検査(細胞診)

初期の子宮頸癌は無症状のことが多く、視診だけでは診断は不可能なため、

細胞診が必要です。

綿棒や、木製あるいはプラスチック製へらを使って、子宮頚部から細胞標本をとり、塗抹、染色、鏡検により診断します。

日常的に行われる検査で、癌以外の細胞の異常も調べることができます。

 

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